小原流華道

春山 玉慧  小原流一級家元教授 

東京女子大学卒

 

タイトル:小品・秋        
花材  つるうめもどき 木苺 りんどう
つるうめもどきの奔放に延びる蔓と爆ぜた実の美しさで 秋を楽しみます。

                    

 

 

タイトル:小品・冬        
 花材  きささげ 藪ソテツ 小菊
きささげは、高木で雷を避けるとの伝承があり、葉や実には薬効があります。
趣のある花材の文人調。文人調は、中国の文人趣味を背景とし、 花材の趣向性を重んじ、文学的表現をするいけばな。 静かなたたずまいです。

 

 

 

タイトル:初夏の琳派調・扇面        
花材  かきつばた、未央柳、鳴子百合、

           かわらなでしこ                      

かきつばたについては、ご存じのように伊勢物語、在原業平の
「から衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思う」が有名です。  
                                                                                                    未央柳は、北原白秋の「君を見て びようやなぎの薫るごと胸さわぎをおぼえそめにき」 の歌があり、長恨歌にも詠われています。              
咲き初めた杜若の伸びやかさを琳派調で、琳派絵画、お着物の裾模様のように
表現しています。